栄養・離乳食について「離乳完了にむけて」2015年12月 7日更新

『離乳の完了』とは、大人とそっくりの同じものが食べられるようになることではなくて、ある程度形のあるものを噛みつぶせることができ、栄養素(炭水化物・たんぱく質・野菜)の大部分がおっぱいや育児用ミルク以外の食べものからとれるようになることをいいます。消化の悪いもの、味の濃いもの、香辛料(スパイス)を使ったものはあげないようにします。

☆牛乳は、おっぱいや育児用ミルクの代替品ではありません。食品のひとつとして考えましょう。牛乳を水がわりに飲ませたり、食事量が少ないからと飲ませすぎてしまうと、食欲がなくなったり、栄養も偏ってしまいます。

☆朝昼夕の食事リズムをつけて、生活リズムを整えていきましょう。

☆3回の食事を食生活の中心にするためには、お腹がすききる前に食事を用意するのも大切なことです。家族が食事の時間を合わせ「食事の時間」という雰囲気もつくっていきましょう。

みんな 成長している しるし

●自分で食べたがる時期です。食べやすい形に調理して、お子さんの自立を手助けしていきます。
① 手づかみ食べが上手になるように手づかみ食べを十分にさせましょう
② スプーンやフォークを使った食べ方を練習しましょう。

●散らかしたり、食べものを口から出したり入れたり、遊び食べが目立つようになります。こんな食べ方が続くとイライラしてしまうかもしれませんが、叱らずに見守ってあげましょう。お子さんは、いたずらをしながら食べものをつかむことや一口量を覚え、自分で食べることを学習しています。
遊んでしまう分と別に、お母さんが口に入れてあげる分を用意しておきます。

●1回の食事時間が30分以上かかってしまう場合は、片づけてしまいましょう。次の食事の時間までは何もあげないで(おやつも)、空腹にして次の食事に集中して食べられるようにします。

●少食・食べムラ・好き嫌い・・・これまでの食体験の中から、自分の好みをはっきりと表現できるようになってきます。
お菓子や甘い飲み物をあげていませんか?食事のリズムはどうですか?
このころの胃の大きさは200ccコップ1杯くらいです。いろいろな食品が食べられるからといっておやつを多くしてしまうと食べられない原因になります。

離乳食が完了したら幼児食のはじまり

☆離乳食が完了したばかりのお子さんは、すぐには大人とそっくり同じ食べものが食べられるものではありません。大人の食事から、味の濃いものや固いものを避けて、食べやすいものを選んであげましょう。大人と同じように消化吸収できるようになるのは、5歳を過ぎてからです。

☆「寝る・起きる・食べる・遊ぶ」1日の生活リズムはできていますか。
しっかり遊んでお腹をすかせて食べることで、空腹感が満たされる充実感を感じ、自分から食べるお子さんに育ちます。

☆食事の間隔がしっかりあいているお子さんは、胃袋が大きくなり、まとめてしっかり食べられるようになります。

☆食事のマナーも少しずつ教えていきましょう。「いただきます」「ごちそうさま」など、家族みなさんがお子さんのお手本になります。

好き嫌いがある!・・・まだ「食べ慣れていない」だけです!

元気に大きくなって欲しい。バランスよく食べて欲しい・・・。多くのお母さんが思うことでしょう。
まずは、ご家族のみなさんが好き嫌いをせずに、おいしく食べている姿をお子さんに見せてあげましょう。食べる体験を重ねて学習し、食べ慣れないものを食べられるようになっていきます。
また、噛む力が十分でないお子さんにとって、薄い野菜(レタスやキャベツなど)や薄い肉は食べにくいものです。火を通してやわらかくしたり、食べやすい大きさに切ってあげたり、調理の工夫が必要なものもあります。野菜は、たんぱく質の旨み(牛乳・納豆・かつお節など)と一緒にすると食べやすいでしょう。
食べものは出会いが大切です。はじめての食べものや食べ慣れていないものは、一口でも食べて味を体験したらよし、と考えましょう。
「体にいいのよ」「おいしいから食べて」の言葉は禁物です。家族のみなさんがおいしそうに食べるようにして、お子さんが自分から自然に食べられるようにしていきます。
食卓に出してお子さんが一口でも食べられたら褒めてあげましょう。褒められてうれしい気持ちになると、だんだんイメージがよくなって好きになってきます。

自我の目覚めのころ

☆大人と同じものが食べられるようになっていく一方で、自己主張するようになり「いや」「ヤダ」と表現することも多くなります。
食べて欲しいからと、お子さんが欲しいものだけをあげる「甘やかし」はしないように!

☆食事の用意や後片づけのお手伝いを喜んでしてくれるようになります。お子さんのペースの合わせてお手伝いをしてもらうことで、食事への関心も強くなります。

幼児期からの野菜調理のいろいろ

お子さんの成長を支えるために、1日3回の食事とおやつ(間食)が必要です

「大人のおやつ」は、甘いお菓子とお茶で一息入れて気分転換をするという役割が大きいですね。お子さんも、おやつを楽しみにしていると思います。しかし、「お子さんのおやつ」は「大人のおやつ」と役割が少し違います。

なぜ「お子さんのおやつ」は必要なのでしょうか

3歳までのお子さんは成長の盛んな時期なので、体が小さい割に多くの栄養を必要とします。しかし、一度に食べられる量が少ないので、朝昼夕の3回の食事だけでは必要な栄養を十分とることができません。
そのため回目の食事としておやつが必要になります。

おやつを上手に食べるポイント

時間を決めて、1~2回

朝昼夕の3回の食事の中間におやつの時間を決めます。
朝食が遅いときは、午前中のおやつはひかえましょう。
【午前】
お昼ごはんがおいしく食べられるように、消化のよい、胃に負担の少ないもの。果物・せんべい・お茶・野菜スティックなど

【午後】
夕食まで時間も長いので3回の食事でとりにくいものを中心に。
牛乳・乳製品・おにぎり・ふかしいも・煮豆など

午後のおやつが夕食に近くなってしまったときは、おにぎりなどエネルギー源となるものを中心に食べ、夕食時は家族と一緒におかずを中心に食べるようにするといいでしょう。

お皿に分けて量を決める

目安は、お子さんの手のひらにおさまる量と飲み物コップ半分くらい。
果物は、お子さんの握りこぶし1個分。
*たくさん食べてしまったときは、一週間くらいの中で調節してみましょう。

選ぶのはお母さん

テレビで見て欲しくなったり、スーパーで手近に買えるものがあふれています。わがままを通さず、お子さんの体に必要なものをお母さんが選んであげてください。
手作りのおやつは、作る過程が見れるので楽しみも増えますね。
お子さんがやりたがるようになったら、一緒に作ってみましょう。いちだんとおいしく楽しいおやつの時間になることでしょう。

その日の食事に使われない食品をとりいれる

いも類、煮豆など意識しないと食事のメニューに使われにくい食品やごま、ほうれん草、トマト、ひじきなど食べなれないと食べたがらない食品をおやつにとり入れてみることで、おいしさが発見できるようになるかもしれません。

おやつのヒント

子どものからだと砂糖

子どもの体に不可欠な砂糖

日々成長し、活発に活動している子どもの脳や体は多くのエネルギーを必要とします。そのエネルギーの多くは炭水化物(ごはん・パン・めん・砂糖)からとるのが理想的です。中でも砂糖は吸収が早く、食べてから数十秒後には吸収され脳や筋肉で使われます。糖は子どもの脳や体にとって大事な栄養素のひとつです。

だけど、糖尿病予防のために10g以内で

吸収されて血液の中を流れる糖の量を保つため、すい臓から「インスリン」というホルモンが出されています。子どもの体で一日に無理なく処理できる砂糖量は10gです。ジュースなどを飲んで一気に血糖が上がるとすい臓に負担が大きくかかりインスリンが一度にたくさん必要になります。子どものころから砂糖をとりすぎていると、大人になるころにはすい臓が疲れてしまい、インスリンが出せず糖尿病になりやすくなってしまいます。

甘い飲みものの上手な与え方は?

・おやつに添える飲みものは、牛乳・お茶などおやつに合わせて選びましょう。
・のどが渇いたときは、甘くない飲みものを選びましょう。
・どうしても甘いものが飲みたいときはコップに取り分けて飲みましょう。

甘い飲みものだけでなく、甘い食べものに気をつけて!

甘い食べものの糖分は食欲を失わせます。
糖分のとりすぎは肥満につながります

お腹がすいていないので食事量に影響します。
いろいろなおかずを食べようとしなかったり、
好きなおかずだけで済ませてしまいます。 
6歳ころまでは味覚の形成時期です。
栄養に偏りが生じます
大きくなってから生活習慣病につながります
→甘味のとりすぎで味覚の発達を妨げます。

★見た目は痩せていても内蔵脂肪の多い人ほど糖尿病になりやすいことがわかってきました。糖尿病は遺伝もあるので、家族の中に治療をしている人がいれば子どものころから気をつけなければいけません。子どもが大人になったときも健康であるために、小さなうちから上手な砂糖のとり方を心がけていきたいものですね。

(参考図書:芽ばえ社 食べもの文化)

『とても大事な朝ごはん』

1日を元気に過ごすには、まず朝ごはんです。
朝ごはんを食べると、眠っていた体や脳が活動モードに切り替わり、認識力や集中力が高くなります。

sukusuku20.jpg★料理が苦手であっても、前日の残りものを利用したり、野菜と卵を入れた具だくさんのみそ汁にすると、おかずの数が少なくても十分な組み合わせになります。

こんな朝ごはんはNG

甘い菓子パン+ジュースまたは甘い菓子パン+果物

からっぽの胃に砂糖がいっぱいのものが入ると・・・血液中のブドウ糖量が急激に増え、体中が非常事態と判断し、必要以上に血糖値が下がってしまいます。一旦はお腹がいっぱいになりますが、すぐに疲れてしまい、朝ごはんを食べていない状態と同じになってしまいます。
また、手軽に満腹にできる栄養補助食品やインスタント食品は栄養の偏りが心配されます。

~朝ごはんを食べるといいことがある~

生活習慣病を予防

夜は早く寝て、朝は余裕を持って起きましょう。朝ごはんからしっかり食べると3回の食事量が安定するので生活習慣病を予防します。(遅い夕食や夜食はひかえましょう)

快便効果

夜集められた便が、朝ごはんを食べると腸が刺激されて排便しやすくなります。

肥満防止

不規則な食事は、量をたくさん食べてしまったりして、体の中はエネルギーを貯めやすい体質になり太る原因になります。朝ごはんからリズムよく食べることにより肥満を防ぎます。

幼児期は、友達ができたり、集団生活の仲間入りをしたり、生活する範囲が広がっていきます。1日のパワーの源は『朝ごはん』です。子どものできる力を引き出すためにも、朝ごはんをしっかり食べて活動をスタートさせてあげたいですね。

お役立ちリンク

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