知っていますか?性感染症2016年03月15日更新

はじめに

性感染症の多くは症状が比較的軽いため、エイズ以外の病気に対する警戒心が薄れている傾向にありますが、近年は性感染症の内容も変化してきています。
例えば、以前に比べて無症状のまま感染する人が増加しているため、本人が気付かないままパートナーなどに移して感染を拡大してしまうケースが急増しています。また若い世代を中心として、性に関する意識が開放的になっていること、性行為が多様化していることなどの影響もあり、普通の生活をしている男女にも性感染症のリスクが高まりつつあります。

性感染症とは

「性行為(膣・口腔・肛門性交)で感染する病気」を総称して、性感染症(STD(Sexually Transmitted Diseases)またはSTI(Sexually Transmitted Infections))といいます。ウイルス、細菌、原虫などが、性器、泌尿器、肛門、口腔などに接触することで感染します。しかし、症状が軽かったり、なかったりすることもあり、知らない間に進行していることがあります。

STDは感染症の一種です

感染症は、細菌・ウイルスなどの病原体が体内に侵入し、増えることで引き起こされる病気のことです。

・空気感染
...結核・はしかなど
病原体を含む塵やほこりを吸い込むことで、感染が起こる。

・飛沫感染
...インフルエンザなど
病原体を含む飛沫を吸い込むことで、感染が起こる。

・接触感染
...O-157、
病原体に汚染されたものに触れることで、口や粘膜から病原体が侵入し、感染が起こる。

   ↓

性感染症(STD)
感染している人との性行為により感染します。病原体を含む精液・膣分泌液・血液などが、口や性器の粘膜、皮膚などに接触することで感染が起こります。

日常生活では感染しません

性行為以外の日常生活においては通常感染しません(回し飲み、握手、咳やくしゃみ、食器の共用、トイレ、お風呂など)。また「感染する」ものであり、自然発生するものではありません。

*HIV(Human Immunodeficiency Virus)/エイズも性感染症のひとつです

エイズとは...
エイズとは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染して起こる病気で、感染すると病原体などからからだを守る「免疫」が徐々に働かなくなり、抵抗力が低下していきます。その結果、健康なときには感染しない様々な感染症や悪性腫瘍などにかかるようになり、この状態をエイズといいます。また、「免疫」が働かなくなる状態を「免疫不全」といいます。エイズが発病するのは、HIVにより免疫という防御システムが破壊されるためです。また、HIVはワクチンの開発が難しいウイルスです。
エイズの原因であるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、本来感染力の強いウイルスではありませんが、性器クラミジア感染症などの他の性感染症にかかっており、局所に炎症がある場合には2~5倍、潰瘍がある場合は男性で10~50倍、女性で50~300倍もHIVに感染しやすくなると報告されています。

薬害エイズ事件

1980年代に、主に血友病患者に対し、加熱などでウイルスを不活性化しなかった血液凝固因子製剤(非加熱製剤)を治療に使用したことにより、多数のHIV感染者およびエイズ患者を生み出した事件として注目されました。

引用:文部科学省 「健康な生活を送るために【高校生用】」冊子
CDC.HIV Prevention Strategic Plan Through 2005.January.2001

症状

感染症の種類によって、出る症状は様々です。もちろん、症状が出にくいものもあります。以下の症状の中で心当たりがあるものがあれば、早めに医療機関を受診しましょう(症状の一例です。性感染症でない、他の病気の場合もあります。)

女性の場合
おりものが増える・おりものの色の変化(黄色・緑黄色・色が濃いなど)・おりものの性状の変化(泡を伴う・ヨーグルト状など)・陰部の痛み・不正性器出血・潰瘍ができる・発疹ができる・尿道から膿が出る・水疱ができる・いぼができる・かゆみ・

男性の場合
尿道がむずがゆい・排尿時痛・陰部の熱っぽさ・膿が出る・陰部が腫れる・

なぜ気をつけないといけないの?

・症状がなくても進行します
STDの中には、症状が出にくいものもあります。しかし、症状がなくても病気は進行し、パートナーにうつす可能性があります。男性では精巣の炎症、女性では卵管の炎症や腹膜炎をおこす疾患があります。また、梅毒では治療しないでいると身体各部の機能が障害されることがあります。

・不妊症の原因に
男女とも不妊症の原因になる場合があります。妊婦が感染した場合には、流産や早産の原因になりかねません。

・赤ちゃんに感染します
HIV/エイズを含め、多くの性感染症は出産のときに母親から赤ちゃんに(母子感染)する可能性があります。妊娠中の場合は、先天性奇形や失明などの障害の原因になることがあります。

どうすれば予防できる?

「特定のパートナーとだけ」だからと、安心はできません。たった一人の相手でも、過去のパートナーが感染していないかまでは分かりません。その中の誰か一人でも感染している人がいれば、感染の可能性はあります。性感染症は、誰にでも関係のある病気なのです。
コンドームを正しく使うことが予防には有効です!
コンドームはバリアの役割を果たすため、感染している人の精液や膣分泌液が、口や性器の粘膜に接触することを防ぎます。コンドームで予防できないSTDもありますが、一番現実的で確実な方法と考えられています。

不安なときは...

「もしかしたら...」と思ったら、恥ずかしがらずに医療機関を受診することが一番大切です。性感染症は、治療が遅れれば遅れるほど治りにくくなります。
性感染症を担当する科は病院によって名称は異なりますが、主に、産婦人科・泌尿器科・皮膚科などになります。必ず電話で確認しましょう。
感染症の治療で大切なことは、医師から「治った」と言われるまできちんと治療を続けることです。そして、あなたのパートナーも一緒に受診することです。
また、地域の相談窓口では、感染しているのではないかなどの、様々な相談に応じています。電話での相談もできます。ひとりで悩まずに、身近な人や窓口に相談してみましょう。

相談窓口

長野県保健福祉事務所
℡026-223-2131

エイズ専用電話(検査予約・相談)
℡026-225-0812
受付時間:平日8:30~17:15

上田保健福祉事務所
℡0268-25-7149

参考・引用:STD研究所「STD(性病・性感染症)」

お役立ちリンク

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