ママと子どもの紫外線対策2016年03月29日更新

1年の中で、紫外線の影響が日に日に強まるのがこの季節。日射しが穏やかで、風も爽やかだからと、つい油断しがちです。紫外線は肌にどんな影響があるのでしょう?赤ちゃんや幼い子どもは、どんな対策をしたらいいのでしょう?

紫外線とは

太陽の光には、目に見える光(可視光線)と、目に見えない赤外線、紫外線とがあります。紫外線は、その中で最も波長の短い光で、波長によってUVA、UVB、UVCにわかれますが、実際に地表に届くのは、そのうちUVAとUVBです。

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UVA・UVBの肌への影響

UVA:UVAは、肌に急激な障害を与える作用は弱いのですが、太陽から届く紫外線の約9割を占め、肌に蓄積的なダメージを与えます。肌の奥の真皮にまで侵入し、肌のハリや弾力を失わせて光老化を引き起こす原因になるのです。また、すでにできているメラニン色素を酸化させ、肌を黒くさせる作用もあります。

UVB:UVBは、太陽から届く紫外線の約1割と量は少ないのですが、肌への作用が強いため、短時間でも肌が赤くなる炎症反応や、数日後に肌が黒くなる色素沈着反応を引き起こす作用があります。波長が短いUVBは、炎症やしみの原因となるだけでなく、肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけるなど、生体への影響が強いのです。

紫外線量

日内変動

一日の中で、紫外線が強いのは午前10時から午後2時頃です。特にこの時間帯は肌を紫外線から守るようにしましょう。ただし、日中に比べて日差しの弱まる朝方や夕方でも、UVAの量に大きな変化はありません。そのため、朝夕であっても紫外線ケアを心がけましょう。

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天候

紫外線は雲によりある程度遮断されるため、曇りや雨の日には地表に到達する量は減少します。しかし、UVAはUVBに比べ雲による影響が小さいため注意が必要です。また、UVBでも薄い雲ではその80%以上が透過してしまいます。

場所

新雪はおよそ80%、砂浜はおよそ25%を反射します。一方、水面はおよそ95%を透過するので、水の中であっても、注意が必要です。夏の浜辺、冬の雪山でのレジャーでは紫外線ケアが大切になります。

紫外線から肌を守るには

オゾン層破壊が進んでいる影響で、地上に注がれる紫外線量が増加しています。日本では北より南(緯度が低くなる)ほどその量は多く、1年のうちでは4~9月(年間の7~8割)に紫外線量が多くなります。

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近年になって、紫外線が皮膚の老化を促してシミ・シワを増やす要因になることや、細胞のDNAを傷つけ、将来、皮膚がんを引き起こす可能性を高めることが明らかになってきました。繰り返し紫外線を浴びるほど皮膚の免疫機能は低下し、18歳までに浴びた紫外線量が多いほど、将来に影響が出やすくなります。健やかな肌を保つために、乳幼児期から紫外線対策をすることが大切です。

肌に直接、紫外線を浴びないことが一番の防御です。子どもと散歩に行く時は、日射しが強い時間帯を避け、朝か夕方にする方がいいでしょう。

長時間外にいるときには、

① ひさしのついた帽子をかぶる
② 通気性の良い長袖長ズボンの衣服を着せる
③抱っこひもでの外出は、ママが日傘を利用する
④ベビーカーでの外出は、ひさしで上からの光を防ぐだけでなく、日差しよけ用ひざかけなどで地面からの照り返しの対策もする

など、紫外線に長時間肌をさらさない工夫をしましょう。

くる病予防

くる病とは、成長期の小児の骨にカルシウムが定着せず、柔らかい骨様組織が増加する病気です。多くの場合、骨の成長障害および骨格や軟骨部の変形を伴います。
くる病の原因は、栄養不足、遺伝、日光不足(ビタミンD不足)です。特にビタミンDは紫外線によって体内で作られるため、日光不足も原因になります。ビタミンDは骨や歯にカルシウムやミネラルを沈着させる働きがあり、不足すると、それらの働きが十分でなくなり、骨が柔らかくなってしまいます。
スキンケアと皮膚がんの予防には、紫外線対策は必要ですが、適度な紫外線はビタミンDが体内で作られるためには必要です。従って、紫外線対策は過剰にならず、日常生活程度の紫外線は浴びても問題ありません。日光浴やお散歩は適度にするようにしましょう。

日焼け止めの選び方

日焼け止めを上手に使って、肌を保護することは有効な対策です。赤ちゃん用は子ども向けの低刺激のものを選びましょう。外出の際は、汗をかいて落ちてしまったり、時間の経過で効果が薄れてくるので、必要に応じて塗りなおすことがポイントです。

SPFとは

SPFはSun Protection Factorの略で、主にUVBの防止効果を表しています。SPFは2~50の整数値、また、それより上の効果の場合は50+で示されます。日やけ止め化粧品では、「SPF15」「SPF30」といった数値が記載され、数値の大きい方がUVBの防止効果は高くなります。

PAとは

PAはProtection grade of UVAの略で、UVAの防止効果を表しています。PA+(効果がある)、 PA++(かなり効果がある)、PA+++(非常に効果がある)などで表示され、+が多いほどUVAの防止効果は高くなります。

紫外線吸収剤と紫外線散乱剤

紫外線を防御する成分には、大きく分けて紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。紫外線吸収剤とは、吸収した紫外線を熱などのエネルギーに変換して放出し、紫外線が肌の細胞に届くのを防ぎます。紫外線散乱剤とは、散乱剤を使って肌を覆うことで、紫外線を肌の表面で反射・散乱させ、肌に浸透するのを防ぎます。
子どもに使う場合は、紫外線吸収剤は肌に刺激があるため、紫外線散乱剤を成分とする(酸化チタン・酸化亜鉛など)タイプがおすすめです。海外製は、ベビー用・キッズ用でも吸収剤が使われていることが多いです。

参考・引用:国土交通省 気象庁ホームページ
環境省「紫外線環境保健マニュアル2015」
株式会社コーセー「紫外線の基礎知識」

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