
こんな時、どうしよう!「皮膚トラブルについて」2018年07月 1日更新
赤ちゃんが皮膚トラブルを起こしやすい理由
①乳幼児の皮膚の真皮の厚さは大人の2分の1~3分の1。薄くて傷つきやすいので、洗うときや拭くときはごしごしこすらないようにしましょう。
②皮膚はウイルスや細菌などが体に入り込まないように防御しています。また、体の水分が抜け出ないよう守っています。この「皮膚バリア機能」の力が、赤ちゃんは未発達です。
③赤ちゃんは「すべすべお肌」というイメージがありますが、その逆で、生後2~3か月過ぎてから思春期まで、子どもの肌は乾燥しやすいのが特徴です。
④乳幼児期は新陳代謝が盛んで、汗を多くかきます。
こうした赤ちゃんの肌の健康を保つには「清潔」「保湿」が大切になります。
あせも
なりやすい時期
新生児〜(夏・冬)
症状・特徴
首やわき、肘膝の内側など、皮膚と皮膚がこすれて汗がたまりやすい場所に赤いブツブツができ、かゆみがある。
手当て
・木綿の肌着を使う
・こまめに着替える
・夏はシャワー等で汗を流す
・タオルで擦らず、やさしく石鹸で洗う
病院に行く目安
・湿疹が広範囲で手当てをしてもなかなか治らない場合
・赤く腫れたり、膿んだとき
脂漏性湿疹
なりやすい時期
生後1~6か月頃(通年)
症状・特徴
顔(口のまわり、頬、額)や頭を中心に赤いポツポツやカサカサができたり、黄白色のかさぶたができる。頭は特に皮脂の分泌が多く、汚れが落ちにくい。
手当て
・かさぶたはオリーブ油などをつけて1時間くらいしてふやけたら、低刺激のシャンプーで洗い落す
・かさぶたは無理にはがさない
病院に行く目安
・かゆみが強い場合
・湿疹が赤く腫れている場合
・かさぶたがこびりついて悪化している場合
おむつかぶれ
なりやすい時期
新生児~(通年)
症状・特徴
おむつがあたるところが赤くただれじゅくじゅくする。尿の成分であるアンモニアとうんちの中の酵素による化学的刺激や拭くことによる擦れが原因。
手当て
・うんちはぬるま湯に浸したガーゼで拭き取る。又はシャワーで洗い流す
・お尻が乾燥するまでおむつをしない
・天気の良い日はお尻を日に当てる
病院に行く目安
・皮膚がただれたり、赤い部分が広範囲の時
・ただれた部分がしみて泣く場合
カンジダ皮膚炎
なりやすい時期
新生児~(通年)
症状・特徴
症状はおむつかぶれやあせもとよく似ています。またやお尻など、皮膚がこすれやすい部分に赤いただれやブツブツができ、ひどくなると薄皮がむけることもあります。おむつかぶれと違い、おむつがあたる部分以外にも見られるのが特徴。
手当て
おむつかぶれと同じ手当てをしましょう
病院に行く目安
・なかなか治らないと感じたら皮膚科受診を
・あせもやおむつかぶれにつけるステロイド軟膏を使うと悪化します