

妊娠おめでとうございます。今小さな命があなたのおなかの中で育とうとしています。妊娠・出産は人生の中でとてもドラマチックな出来事です。そして女性の体の中では、尊い命が誕生し、育まれ、産まれ出る大変変化の大きなことでもあります。喜びとともに様々な不安もあることでしょう。でも正しく知識を持つことで安心して出産を迎えることもできます。まず妊娠に気づいたら、早めに受診し、母子手帳の交付を受けましょう。母子手帳とともに、妊婦一般健康診査の受診票を発行してもらい、お母さんと赤ちゃんの健康を守るため、定期的に健診を受けましょう。また病院や行政の学級を受講することで、正しい知識を得ることや相談もでき、子育ての仲間をつくることもできます。
妊娠初期は、つわりや風邪のような症状で体調が思わしくないことがみられます。これは妊娠を安定させるためのホルモンが分泌されるためです。無理せず、体を温め十分に休めましょう。また喫煙や飲酒は赤ちゃんの脳や成長に重篤な影響を及ぼします。禁煙・禁酒に努めましょう。妊娠中期には胎動が感じられ、赤ちゃんの成長を楽しむことができます。妊娠後期は早産予防のために、無理な生活は慎み出産と育児に向けて心と体を準備していきましょう。子育てはお母さん一人で担うものではありません。また子どもが産まれたからといってすぐに親になれるわけではありません。赤ちゃんが心地よいと思うことを、試し試し探しつつこれでいいのかな、どんなふうにやったらいいのかなと工夫しながら子育てという営みがされていくのです。そのために、家族みんなで知恵を絞り、大切な赤ちゃんを育てていきましょう。