学校現場ではよくこのような相談が寄せられますが、実際には病気が原因で起きられなかった例はあまり見受けられません。多くは生活リズムが乱れ、就寝時刻が遅くなっていることが原因です。子どもが寝ていると保護者が思っている時間に、こっそり起き出してインターネットやゲームをしているという事例も珍しくありません。

最近「眠育」という言葉がよく聞かれるようになり、睡眠の大切さが再認識されるようになっています。睡眠が十分とれていない場合、特に脳や身体の小さな子どもたちは、日中の注意力が散漫となりがちです。また、イライラや多動、衝動行為などがみられることもあり、体調不良からくる不登校、さらにはうつ病や生活習慣病の発症リスクが上がることも懸念されています。ですから、まず睡眠時間が確保できるような生活リズムを整えることを最優先してみてください。

その上でまだどうしても起きることができない場合には起立性調節障害等の病気の可能性もありますので、東御市民病院小児科に相談してみてください。